2020年イタリア旅行 1 – コロナウイルスに関する話

イタリアへの想い

念願の家族そろってのイタリア旅行が実現した。
滞在期間は2020年2月15日から2月21日。
いろいろな意味で忘れられない旅行だった。

私を含め家族は誰も風邪にもかからず無事出発できた。
年初から中国でコロナウイルス感染が拡大。韓国でも感染者が急増していた。
日本では中国に比べ感染者は多くなかったものの、横浜港に停泊していたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」内で感染が広がり、その対応ぶりが毎日大きなニュースになっている最中に、イタリアへ出発したのだった。
その時はコロナウイルスは中国・韓国といったアジア諸国の伝染病というものだった。
既にイタリアでは中国からの入国は制限していた。
おかげで観光地は中国人観光客がほとんどおらず、通常よりはかなり空いているということで快適な旅行ができた。
ツアーのガイドさんの話では、“白いマスクなんかつけて歩くと、コロナウイルスに感染したアジア人と思われるから絶対マスクなどつけないように”というもので、イタリア現地でマスクをしている人などは一人もいなかった。
毎日、イタリア各国を楽しみながら夜ホテルに戻ってTVをつけると、CNNでは横浜港のクルーズ船の模様を放映していた。
私の滞在期間中、イタリア国内では、コロナウイルスは完全に遠いアジアの国での話だった。
出発前の1か月間は、インフルエンザ等にかかってイタリア行きがダメにならないよう、
マスクをして過ごしていたので、イタリア滞在中、マスクをしないで街を歩いた毎日は本当にリラックスできた日々であった。
そしてTVで観る“遠いアジアの国々”で街を行き交う人たち全員が白いマスクをつけて歩いている姿は異様に映った。
つい最近まで自分がこの中の一人だったとは、到底思えなかった。
面白いもので、少し状況が変わるだけで人の目に映る景色は全く他人事になったりする。
そんな体験をした。
そして家族4人、無事に帰国できた。
まさか帰国してから数日後、あのイタリアが街中マスクをする人一色に様変わりするとは夢にも思わず。

コロナウイルスの話はこれで終わり、次はイタリア旅行の話を書くことにする。

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