”南イタリアの魅力”に溢れたロードバイクとカフェ

サイクリング

最近、ロードバイクの雑誌やSNSでよく見かけるユニークなお店がある。
「The Garage」。

ロードバイク製品のHP
https://www.santillocicli.com/

併設しているイタリアン・レストラン&カフェのHP

お店のことは最近では、サイクルスポーツ2021年2月号、バイシクルクラブ2021年1月号等にカフェとロードバイク製品が紹介されている。

雑誌・メディア掲載紹介ページ

神奈川県大船在住のイタリア人がデザイン・製作・販売しているロードバイクのフレーム販売と、南イタリアのレストラン・カフェが併設しているお店だ。
斬新なデザインが圧倒的な個性を主張している。
カッコよい。
既存大手メーカーのロードバイクは、レース用、ヒルクライム用、エンデュアランス用等いくつかパターンはあるが、それぞれ大体同じようなデザインだ。
ここまで大胆なフレームはそうそうお目にかかれない。

この大いなる気概を感じ取りたくて、お店に行ってみた。




店に入ると、ロードバイクで来た2人組のお客さんや外国人のお客さんが食事をしていた。
テーブルが4~5組あり、お店の奥にフレームや完成ロードバイク、グッズなどが展示してあった。
こじんまりとした店内は明るいアットホームな雰囲気で一杯だ。
さっそくオーナーのフランチェスコ・サンティッロさんが流暢な日本語でフレーム製品の説明をしてくれる。
フレームが基本製品でギア関連はイタリア製のカンパニョーロを中心にアセンブルして完成品提供してくれる。
置いてあるフレームは全てディスクブレーキ対応だった。若干重量はあるようだが、安全認証等安全面も考慮した制作となっているらしい。

サンティッロさんは長年車のプロダクト・デザインをやっている方で、日本でホンダやトヨタとも仕事をしていたとのこと。バイシクルクラブの記事によれば、イタリアでは世界的有名な―デザイナー、ジウジアーロ氏に師事していたようだ。
そんなサンティッロさんは仕事の関係で日本に長年住むことになり、日本が好きになり、自転車のデザインを自ら手掛けて販売を始めたのだが、日本人でもなかなかできることではない。
奥様にもお話を伺ったのだが、奥様も異業種で様々なビジネス経験が豊富で、夫婦お二人のビジネス経験と情熱、そして想いがこのお店の形になったようだ。

カフェは、サイクリストの憩いの場、交流の場になって欲しいという思いを非常に強く感じた。
だからお二人は、お客さんと自然と長時間、話をする。
私は昨年イタリア旅行に行ったきっかけでロードバイクを始めているので、イタリアの話でも話は尽きない。

単に自転車を売るだけでなくて、自転車にまつわる”文化の香り”を売るお店があったらいいな、とずっと思っていたが、理想の空間がこのお店にはある。
本格的な南イタリアの食事、そしてカフェ、デザートを出してくれる。

個性的でオンリーワンの自転車を販売している。
これ以上求めるものはあるだろうか?

フレームは、おいそれと買える値段ではないが、(それでも既存メーカーの上位ランクのロードバイクと変わらない価格)サンティッロ・ロードバイクが、日本中で走っているのを見かける日が早く来て欲しい、と素直に思ってしまう。
私自身もいつか買いたいと思っている。
次回は妻と食事に来ようと思う。

この記事を読んだ人も、このお店を訪れて、そしてこのユニークなフレームのファンになる人が一人でも増えてくれたら、とても嬉しい。


(終) 2021年2月21日

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