梅雨空の合間に

のんびり街を行く

昨年に続いて7月は長い梅雨空が続いている。
しかも各地で雨雲が停滞し豪雨が続き、九州では台風並みの被害を及ぼしている。
コロナウイルスの発生や毎年続く大規模な自然災害は、地球温暖化と何か関係があると思えて仕方ない。地球温暖化といえば、先日、Amazon Primeで「ザ・レポート」という映画を観た。
アメリカ合衆国上院調査スタッフのダニエル・J・ジョーンズが、2001年のアルカイダによるアメリカ同時多発テロ以後、CIAによる容疑者取り調べの強化がエスカレートして拷問を繰り返した事実を調査することを描いた実話に基づくストーリーだ。
監督・脚本・製作は、地球温暖化を取り上げた映画「不都合な事実」の制作者、スコット・Z・バーンズ。
並外れた正義感を基に、CIAの組織的な隠ぺいに立ち向かう姿は、観ているだけで正義感が養われるような映画だ。

“どんな優秀な人間でも間違いを犯す。しかも信じられないほど簡単な過ちを犯す。”
昔、在籍していた会社である大きな国際的な問題に直面した時に、幹部が総括した言葉を思い出した。
小市民の自分は、CIAのトラブルに巻き込まれることはないだろうが、身の回りの生活で、小さな正義感を発揮していこう。

週末は天気見合いで予定がいろいろ変わった。
土曜日は久しぶりに埼玉の老人ホームにいる母の見舞いに行ってきた。
コロナウイルスの影響で行くのを控えていたが、行ってみると現在は面会予約制になっていた。
体は年々衰えているが、まだ頭は元気だ。会話も十分できる。
話しは孫の話に終始した。

老人ホームを出ると、外は雨。
2時間半以上かかる道のりを車で自宅まで戻る。
夕方、少し雲が切れて空が見えていた。
急いで着換えてロードバイクに乗った。
梅雨の時期はこういうわずかなタイミングをみて、臨機応変に繰り出さないと自転車になかなか乗れない。

そして今日も朝起きると、午前中は天気がもちそうだった。
今朝もロードバイクを走らせた。
なんとか梅雨空の土日、二日とも自転車に乗ることができ、満足する。
蒸し暑かったのでシャワーを浴びて着替えると、クロスバイクに乗り換えた。
まずは近所でランチを取ってから、喫茶店・昭和堂へ向かった。
自宅から昭和堂までの道のりは坂の起伏が多い。
汗だくになって店に着くと、今日は臨時休業のようだ。
がっかりして、お店のシュールなシャッターの記念撮影だけして帰ることにする。


せっかくなので自宅には戻らず、久しぶりに喫茶「陽のあたる道」に向かった。



珈琲はタンザニアAAを頼む。
このお店といい、昭和堂といい、先日行った「Breeze Terrace Shonan」といい、メニューの一押しはアフリカの豆が多い。
そのせいか、最近はアフリカ系の豆の珈琲をオーダーすることが多くなった。
店内は相変わらず綺麗だ。


マスターの知人の絵が飾ってある。
こういうお店には絵や写真が似合う。

よく見るとマスター夫婦とお店の絵が飾ってあった。
幸せそうな夫婦とお店の絵だ。
画家はよく観察している。
このお店を象徴するような素敵な絵だ。
「陽のあたる道」のマスターと「昭和堂」のマスターは知り合い同士だ。
「昭和堂」の話をする。
そしてこの店でこれから行われるライブの予定など。


「陽のあたる道」はいつまでも正統フォークソングのアーティストを紹介し続ける場であってほしい。
心配ない。フォークソングを愛するマスターの情熱は健在だ。

外を出るとまだ雨は降っていない。
蒸し暑い中、自宅までもう一漕ぎだ。


(終)  2020年7月12日

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